ThunderbirdのアドオンであるPenelopeとして開発されているのですが、8月にリリースされたBETA releaseは、Eudora version 8.0.0b1としてパッケージングされています。Eudoraユーザの私としては、今後どうするべきか気になるので、ちょっと試してみようと思い、ダウンロードして、インストールしてみました。
試したのが短時間であり、あまり深く見れていないので、足りないところもあると思いますが、ご参考になれば幸いです。
ちなみに、PenelopeのWikiによると、現時点でのステータス(Release 0.1)は、
We expect this release to provide a bare minimum for Eudora users to feel comfortable, so that they can provide feedback and get involved in development. ...
- Importers for your mail store and contacts
- Remapping of accelerator keys
- Basic settings and personalities
ということです。
インストール
基本的な流れは、オリジナルのThunderbirdと同じですが、インストーラの画面デザインは、Eudora固有のものになっています。 インストーラを起動すると、開始画面が表示されます。
次のLicense Agreementでacceptを選択すると、Setup Type選択画面が表示されます。
ここで[Custom]を選択しておかないと、デフォルトのインストール先(c:\Program Files\Eudora)に、無条件にインストールされてしまいます。特にEudoraをインストール済みの場合には、フォルダ名を変えることが必須ですので、注意してください。
ReadMeファイルにも、以下の通り、注意書きがあります。
6. In the Setup Type step, if you choose the Standard option
then Eudora will be installed with the default options.
7. Choosing the Custom option will allow you to specify the
directory in which to install the software, what launch
icons are created, and what to name the folder that will
be placed in the Start menu.
この後は、[Choose Install Location] → [Set Up Shortcuts] → [Choose Start Menu Folder]を経て、インストールが完了します。
Eudoraデータのインポート
インストールが完了すると、まずは、Import Wizardが現れます。このあたりの流れも、オリジナルのThunderbirdと同じです。
そこで、Eudoraを選択すると、無条件にインポートが始まります。インポートされたデータは、通常のThunderbirdのプロファイルフォルダの場所に作成されます。
インポート自体はエラーもなく正常終了し、その後、Eudoraが起動されました。
実際の画面は。。。
以下は、実際に表示された画面のスナップショットです。
基本的なウィンドウ内のレイアウトは、3-Painであり、Thunderbird標準のものですが、ツールバーのアイコンや、メッセージリストのあたりが、Eudora化されています。
左側ペインのフォルダビューには、インポートされたメールボックスが表示されていますが、よく見ると、ちょっと違うところがあります。Thunderbirdのデフォルトの設定により、受信トレイが、アカウント単位になっています。
以下の3つの受信トレイが作成されていました。
- Eudora Setting
Eudoraの<基本設定>のアカウントに対応 - Private
私が、Eudoraで追加登録していたアカウントに対応 - Local Folders
共通受信トレイであり、ここが、メールボックスや、受信メールを振り分けるフィルタのインポート先となっている。
インポートされていたデータの中身は、ほぼ完璧なのではと思われます。現時点では、Thunderbirdに信頼できるEudoraのインポート機能が備わったということが、Eudoraユーザの将来を明るくしてくれたと感じています。
共通受信トレイの設定
前述の通り、フィルタは共通受信トレイにインポートされていますが、このまま各アカウントの受信トレイを使用しても、それらのフィルタがまったく効かない状態になってしまいます。それを回避するためには、各アカウントのメールを、共通受信トレイで管理する設定をする必要があります。
フィルタのちょっとした問題
Eudoraで標準サポートされていたフィルタの機能で、1点だけ問題を見つけました。但し、Thunderbirdは、柔軟な設定できるため、簡単に回避できますので、その方法を紹介しておきたいと思います。
Eudoraでは、<パーソナリティ>というヘッダが標準で用意されていましたが、Thunderbirdには、ありません、でも、その回避策は簡単です。各メールにX-Account-Keyというヘッダが設定されるので、それをカスタムヘッダに追加すれば、同じことができます。
本格的なフィルターのインポートは、次のRelease0.5でのターゲットのようなので、改善されることが期待できます。
あと、スパムを解析して、専用フォルダに移動してくれる機能もサポートされるといいなとも思います。
結局は、Thunderbird + Penelope
実際にメールを送信してみると、User-Agentヘッダには,
Thunderbird 2.0.0.6 (Windows/20070828)の文字が設定されますので、結局はThunderbirdです。
なので、Thunderbirdのアドオンは、当然使うことができます。例えば、Mozilla Calendar ProjectのLightningをインストールすれば、カレンダーアプリケーションと統合することができます。
ついでに、Thunderbird2.0.0.9に、Penelopeのアドオンをインストールしたものも試してみましたが、プログラムアイコン以外は、全く同じです。
感想
私個人の意見としては、Eudoraの機能継承には、あまりこだわっていません。
ThunderbirdのEudoraインポート機能が充実することで、将来への希望が持てるようになり、とりあえず、Thunderbirdへ移行するのは、問題なさそうな感じであることがわかったのは、大きな収穫でした。
また、次のリリースが出たくらいのタイミングでも、試してみたいですね。

