Eudoraの最近のブログ記事

久しぶりの更新ですが、以前投稿した内容の訂正も兼ねて、書かせていただきます。
Eudora version 8.0.0b1 (a.k.a. Penelope) try out summaryで、EudoraからThunderBirdへのメール移行には、特に問題がなかったようなことを書きましたが、それには誤りがありました。言い訳になってしまいますが、あのときには、まだ本格的な移行は考えておらず、お試し気分だったこともあり、重要な問題点を見落としていました。
Eudora8Thunderbirdのインポート機能では、日本語の添付ファイル名は、すべて文字化けし、移行後は開くことができなくなっていました。今回、仕事用のPCをMacBookに変えたのですが、そこで本格的な移行にチャレンジしたことで発覚しました。
いろいろと試行錯誤し、情報も探しましたが、残念ながら解決策は見つかりませんでした。結局、今回は、添付ファイルの移行はあきらめて、

  • メッセージとフィルターを何とか移行する。
  • Thunderbirdではなく、Apple Mailに移行する。
ということで、手を打つことにしました。

具体的には、Eudora Mailbox Cleanerというフリーウェアを使用しました。このツールは、Eudoraからインポートしたファイルを、直接Apple Mailの環境($HOME/Library/Mail)に出力します。具体的な手順は、ここに書かれています。
コンバート実行後、添付ファイルがあるメッセージの最後には、

復元された添付ファイル:"Windowsで使用してた時の添付ファイルフルパス名"
という行が付加されていましたが、ファイルの実体はどこにもインポートされませんでした。 私はとりあえず、すべての添付ファイルを、書類フォルダの下に作ったサブフォルダにコピーしておき、必要に応じてここに書かれているファイル名から探して開くことで、妥協することにしました。

ここでファイルを探す方法ですが、Macだと意外に簡単にできることに気づきました。ファイル名の部分を選択して、コンテキストメニューから、「Spotlightで検索」を実行すると、即座に探してくれました。
あと、Windows環境からの移行の場合、当然のことながら、添付ファイルとしては、MS-Officeのドキュメントが多いと思いますので、それを開くためのソフトは必須になります。

とりあえず、今ひとつスッキリしない結果ですが、当面、このまま行こうと思います。そんなに遠くない将来にEudora8でこの問題が解決した場合には、もう一度、きれいに移行できるか試してみたいところですね。。。

私は、メールソフトとしてEudoraを使っていますが、発売元のQUALCOMMでの商用開発は終了し、今後はMozilla Foundationオープンソース化することが決まっています。

ThunderbirdのアドオンであるPenelopeとして開発されているのですが、8月にリリースされたBETA releaseは、Eudora version 8.0.0b1としてパッケージングされています。Eudoraユーザの私としては、今後どうするべきか気になるので、ちょっと試してみようと思い、ダウンロードして、インストールしてみました。

試したのが短時間であり、あまり深く見れていないので、足りないところもあると思いますが、ご参考になれば幸いです。

ちなみに、PenelopeのWikiによると、現時点でのステータス(Release 0.1)は、

  • Importers for your mail store and contacts
  • Remapping of accelerator keys
  • Basic settings and personalities
We expect this release to provide a bare minimum for Eudora users to feel comfortable, so that they can provide feedback and get involved in development. ...

ということです。

インストール

基本的な流れは、オリジナルのThunderbirdと同じですが、インストーラの画面デザインは、Eudora固有のものになっています。 インストーラを起動すると、開始画面が表示されます。

InsWiz1.JPG

次のLicense Agreementでacceptを選択すると、Setup Type選択画面が表示されます。

InsWiz3.JPG

ここで[Custom]を選択しておかないと、デフォルトのインストール先(c:\Program Files\Eudora)に、無条件にインストールされてしまいます。特にEudoraをインストール済みの場合には、フォルダ名を変えることが必須ですので、注意してください。
ReadMeファイルにも、以下の通り、注意書きがあります。

6.  In the Setup Type step, if you choose the Standard option
    then Eudora will be installed with the default options.

7.  Choosing the Custom option will allow you to specify the
    directory in which to install the software, what launch
    icons are created, and what to name the folder that will
    be placed in the Start menu.

この後は、[Choose Install Location] → [Set Up Shortcuts] → [Choose Start Menu Folder]を経て、インストールが完了します。

Eudoraデータのインポート

インストールが完了すると、まずは、Import Wizardが現れます。このあたりの流れも、オリジナルのThunderbirdと同じです。

ImportWiz.JPG

そこで、Eudoraを選択すると、無条件にインポートが始まります。インポートされたデータは、通常のThunderbirdのプロファイルフォルダの場所に作成されます。

インポート自体はエラーもなく正常終了し、その後、Eudoraが起動されました。

実際の画面は。。。

以下は、実際に表示された画面のスナップショットです。

基本的なウィンドウ内のレイアウトは、3-Painであり、Thunderbird標準のものですが、ツールバーのアイコンや、メッセージリストのあたりが、Eudora化されています。
左側ペインのフォルダビューには、インポートされたメールボックスが表示されていますが、よく見ると、ちょっと違うところがあります。Thunderbirdのデフォルトの設定により、受信トレイが、アカウント単位になっています。 以下の3つの受信トレイが作成されていました。

  • Eudora Setting
    Eudoraの<基本設定>のアカウントに対応
  • Private
    私が、Eudoraで追加登録していたアカウントに対応
  • Local Folders
    共通受信トレイであり、ここが、メールボックスや、受信メールを振り分けるフィルタのインポート先となっている。

インポートされていたデータの中身は、ほぼ完璧なのではと思われます。現時点では、Thunderbirdに信頼できるEudoraのインポート機能が備わったということが、Eudoraユーザの将来を明るくしてくれたと感じています。

共通受信トレイの設定

前述の通り、フィルタは共通受信トレイにインポートされていますが、このまま各アカウントの受信トレイを使用しても、それらのフィルタがまったく効かない状態になってしまいます。それを回避するためには、各アカウントのメールを、共通受信トレイで管理する設定をする必要があります。

フィルタのちょっとした問題

Eudoraで標準サポートされていたフィルタの機能で、1点だけ問題を見つけました。但し、Thunderbirdは、柔軟な設定できるため、簡単に回避できますので、その方法を紹介しておきたいと思います。
Eudoraでは、<パーソナリティ>というヘッダが標準で用意されていましたが、Thunderbirdには、ありません、でも、その回避策は簡単です。各メールにX-Account-Keyというヘッダが設定されるので、それをカスタムヘッダに追加すれば、同じことができます。
本格的なフィルターのインポートは、次のRelease0.5でのターゲットのようなので、改善されることが期待できます。
あと、スパムを解析して、専用フォルダに移動してくれる機能もサポートされるといいなとも思います。

結局は、Thunderbird + Penelope

実際にメールを送信してみると、User-Agentヘッダには, Thunderbird 2.0.0.6 (Windows/20070828)の文字が設定されますので、結局はThunderbirdです。
なので、Thunderbirdのアドオンは、当然使うことができます。例えば、Mozilla Calendar ProjectLightningをインストールすれば、カレンダーアプリケーションと統合することができます。

ついでに、Thunderbird2.0.0.9に、Penelopeのアドオンをインストールしたものも試してみましたが、プログラムアイコン以外は、全く同じです。

感想

私個人の意見としては、Eudoraの機能継承には、あまりこだわっていません。
ThunderbirdのEudoraインポート機能が充実することで、将来への希望が持てるようになり、とりあえず、Thunderbirdへ移行するのは、問題なさそうな感じであることがわかったのは、大きな収穫でした。
また、次のリリースが出たくらいのタイミングでも、試してみたいですね。